Philosophy

場所のチカラ

私たちが最も大切にしていることは「その場所ならでは」という考え方です。
それは、すべてのプロジェクトで共通の基本の思考です。その町ならでは、その場所ならでは、、、のプロジェクトで「ならでは」を見つけられれば、おのずとそのデザインは、他にないオリジナリティに満ちた輝きを放ちます。その場所が与えてくれる合図を見逃さないよう、耳を澄まし目をこらすことそれが私たちのデザインの出発点です。

第二の命を吹き込む仕事
土木・ランドスケープ・建築のあかり

あかりの仕事の最大の魅力は、「前からあったもの」をもっと魅力的にできることです。ライティングを整えることで、その 価値が再認識 されたり全く 新たな価値 を持ったりします。古建築や土木構造物のライトアップによる魅力化はもとより、リノベーションやリユースもあかり次第で印象は大きく変わります。デザインという仕事の多くは「新たなもの」をつくることなのですが、ライティングデザインは、「何も新たにつくらないけど全く新しい」ということを生み出すデザインなのです。
私たちは、土木・建築・ランドスケープを核とする都市照明デザインに取り組んでいます。

にぎわいを生み出すあかりのチカラ
都市デザイン・まちづくりのあかり

世界のパブリックデザインは大きく変化しています。脱車社会、プレイスメイキング、住民参加などが加速し、多くのまちで、夜間景観計画が重要なテーマとなっています。ランドマークのライトアップや滞在したくなる場所づくりなどまちの回遊性を高めるキラーコンテンツとして、あかりが大きな役割を果たしています。また、観光地や中心市街地など地方創生の原動力の一つとして まちレベルでのあかりの改修は非常に効果があります。
私たちの仕事の多くは、まちの元気を引き出すお手伝いです。
都市デザイン・地方創生の分野においては、夜間景観マスタープランや景観ガイドラインの作成、あかりを軸にしたまちづくりの解決策のご提案をしています。デザインで社会に貢献することが私たちのやりがいです。

人をつなぐあかりのイベント
地域づくりのあかり

地域のチカラによって紡ぎだすあかりのイベントは本当に魅力的です。自分たちで作り、設置するからこそ生み出される奇跡の絶景です。
遠くに住む家族が帰って来るような、伝統的な祭りのようなチカラを持つ、本物の心をつなぐあかりのイベントが各地で生まれています。
そのようなプロジェクトとの出会いによって私たちは貢献できる喜びと人のやさしさや尊さによるやすらぎを日々感じ、いつもプロジェクトに感謝の気持ちでいっぱいになります。
私たちは、様々なワークショップのお手伝いや「デザインを核にしたあかりイベントの企画立案」をおこなうことができます。コミュニティデザインでのあかりの力は無限大です。

建築の魅力を最大化するあかり
建築照明のデザイン

光は何かに当らなければ見えません。その「何か」の魅力を最大化することが、照明デザインの使命です。
現代の建築家やランドスケープアーキテクトの仕事を輝かせる照明デザイン。時には、歴史的建築家の偉業とコラボレーションすることができるのも
建築照明デザインの真骨頂です。また現在では、ホテルや旅館をはじめとする商業建築においては、美しい照明は必須で、大きく経営にも影響します。
私たちは、建築に寄り添い、その空間魅力を最大化するあかりをめざしています。

心を揺さぶるあかり
光のアートワーク

都市の魅力を高めるために必要なパブリックアート。彫刻やオブジェ、噴水など、様々なまちをいろどる仕掛けが必要とされています。
私たちは、まちづくりのそういった場面で、様々なアートワークが建築や橋梁のライトアップと同じように常に必要とされていることに気づきました。
音楽や映像と連動した様々なライティングアート、音楽と連動した新しい噴水の演出や都市モニュメントのデザインなどデザイナーのクリエーションによるアートワークを制作してきました。
都市デザインやまちづくりの視点で、関係者と協議し創造するアート。まちに貢献するためのクリエイティブを実践したいと思っています。

和のデザイン学びと哲学を
デザインのよりどころとして

代表の長町志穂は、20代の頃に、裏千家営繕部の根岸照彦氏と京都の数寄屋建築家の二村和幸氏に出会いました。メーカーに勤務し和風照明のデザインをするためでしたが、自分が大学で学んできたデザイン教育や自身の家庭環境に「和のデザインができる」理由がないことに気づき、プロジェクトの師匠として長年薫陶を受けました。その過程で感じたことは「デザインは学びであり鍛錬が必要なものであること」でした。数寄屋建築や日本庭園に必要な、和のデザインに関して目先のパターンランゲージではなく「思想・哲学・流儀」「自然とのかかわり方や生活文化の素晴らしさ」などを学ぶ機会を得たことが、その後のすべてのデザインワークにつながっています。
グローバル化が進むほどに問われる私たちのアイデンティティ。日本のデザインの素晴らしさを未来につなぐことができるように、日々精進していきたいと思っています。